インストール
概要
Magic3は、標準的なLAMP環境(Linux,Apache,MySQL,PHP)やLEMP環境(Linux,Nginx,MySQL,PHP)で動作するWebアプリケーションです。
DBを準備しソースパッケージをドキュメントルート以下の任意のディレクトリに解凍するだけで、Webブラウザからインストーラが実行できる環境が整います。
2通りのインストール方法があります。ご自身で用意したサーバ環境に手動でインストールする方法と、環境構築からソース配置まで環境構築インストーラにまかせる方法です。
環境構築インストーラ
Magic3のサーバ環境構築が素早く完了し、インストール準備が整う方法です。
手作業によるインストール
手作業の場合は、以下の手順を行います。
- 環境構築
Magic3の動作する環境を構築します。Magic3はDBを必須としているので、Magic3用のDBを作成します。 - インストール
Webブラウザで起動する専用のインストーラを使って、Magic3システムの初期化を行います。
必要な動作環境
Magic3が動作する環境は以下の通りです。(動作環境)
OSは、Apache,PHP,MySQL5またはPostgreSQLが動作するLinuxディストリビューションであれば何でもかまいません。
- OS: Linux(特に制約なし)
- WWWサーバ: Nginx, Apache、バージョンの制約は特になし
- スクリプトエンジン: PHP7以上(PHP5.3以上であれば動作可)
- DB: MySQL5以上またはPostgreSQL8以上
ダウンロード
インストールパッケージを公式ダウンロードサイトからダウンロードします。
公式ダウンロードサイト:https://github.com/magic3org/magic3/releases
環境構築
Magic3をインストールする環境を構築します。(サイト構築/環境構築)
インストール手順
インストール手順の例を示します。環境に合わせて任意に調整してください。
- ユーザをrootに変更
インストール作業はroot権限で作業を行います。> su -
- インストールモジュールのコピー
DocumentRoot以下の適当な場所にインストールモジュールをコピーします。
以下の例では、ファイル名がmagic3_x.x.x_src.tar.gz(x.x.xはバージョンNo)であるインストールモジュールを使用。mv magic3_x.x.x_src.tar.gz /var/www/html
- インストールモジュールの解凍
インストールモジュールを解凍します。> cd /var/www/html > tar xvzf magic3_x.x.x_src.tar.gz
- 不要なファイル削除
Gitの不要なファイル(.gitkeep)を削除しておきます。> cd /var/www/html/magic3 > find ./ -type f -name ".gitkeep" -delete
- ディレクトリ名を変更
ディレクトリ名を適当な名前に変更します。「demo」ディレクトリを削除して「magic3」の内容を直接DocumentRoot直下に置くことも可能です。> mv magic3 demo (「demo」に変更の場合)
- 所有者、所有グループの変更
ディレクトリの書き込み権限が必要なので、Webサーバを実行しているユーザに書き込み権限を与えます。> chown -R apache:apache demo や > chown -R nginx:nginx demo
- DB、ユーザの作成
DBを構築し、アクセスするユーザ,パスワードを作成します。(MySQLの仕様)
MySQLの場合の動作環境の構築は、MySQLの設定を参考にします。
例) DB名=demodb
アクセスユーザ=demouser
パスワード=demouser - インストーラを起動
Webブラウザでインストーラ画面(admin)に直接アクセスします。
インストーラ画面: http://example.com/demo/admin/
(注意) ルートのURL(http://example.com/demo/)にアクセスした場合は「Service Temporarily Unavailable」のメッセージが出てシステムにはアクセスできません。インストールが完了するまではルートURLへの不正アクセスを防ぐ仕様になっています。 - インストーラを実行
起動したインストーラの手順に沿って作業を進めます。DBの接続情報が必要になります。
動作環境チェック
以下のチェック項目でMagic3が正常に動作しているかチェックします。問題のある場合は、トラブルシューティングを参考に修正を行って下さい。
- メール機能のチェック
管理機能にログインして、基本情報にデフォルトのメールアドレスを設定します。
テストメール送信でメールを送信し、メールが受け取れればメール機能は正常です。
XAMPP等、スタンドアロン環境では、メール機能が利用できないこともあります。 - テンプレートのアップロード
管理機能にログインして、テンプレート管理画面を表示します。新規のテンプレートをアップロードしてみます。
新規のテンプレートがない場合は、一覧上のテンプレートの1つを一旦ダウンロードして、一覧から削除してからアップロードを行います。テンプレートがアップできて一覧に表示できれば正常です。
アップロードできない場合は、テンプレートディレクトリのアクセス権や、PHPの設定でアップロード可能なファイルのサイズに制限が掛かっているなど問題があります。 - 画像のアップロード
管理機能の「リソースブラウズ」を使用します。
画像がアップロードできるかを確認します。また、新規ディレクトリが作成できるかを確認します。
問題がある場合は、ディレクトリのアクセス権に問題があります。 - 複数ファイルの一括アップロード
管理機能の「ファイルブラウザ」を使用します。
複数のファイルが目的のディレクトリにアップロードできるかを確認します。